実験!New Traditional KIMONO 「ニュートラキモノ」を洗ってみたよ♪

 

 

 

 

着物デザイナーの木越まりです。

 

 

 

ブログを決意したお正月から3か月が経って、久しぶりにアップしようと思ったら2月3月はすっ飛んじゃってた!

久しぶりすぎて文字の大きさと、段落の変え方がよくわからない。。。(by木越ドリー)

 

 

さて、今日の本題です。


 

 

 

 

着物ブランド加花-KAHANA

New Traditional KIMONO

「ニュートラキモノ」フラワー

 

を洗濯機で洗ってみた!!

 

 

 

ええ!!??着物を洗濯機で???

 

 

 

 

ニュートラキモノをご存じない方はまずこちらから。

 

 

 

東レが開発した高機能ポリエステル「セオα(アルファ)」は私が20年愛用する着物の生地です。

 

 

汗を吸い取り、素早く発散、肌離れが良くて、着心地抜群!

いつもサラサラ〜な快適素材なんです♪

しかも洗濯機で洗えちゃって、アイロンも要らないんですよ〜!

こんなに楽で、お金のかからない着物をみなさんに知ってもらいたい
❤️

 

私なんてここ最近ポリエステル以外はほとんど着ていません〜〜♪

 

そのポリエステル「セオα」で新作の浴衣を作りました。

 

着物ブランド加花-KAHANA

New Traditional KIMONO

 

その名も「ニュートラキモノ」!!

 

 


伝統的な技術を新しい素材にのせて作っています。


つまり、、、ちゃんとして見えるけど、実は楽チンなキモノ(笑)。

 

京都の職人さんに板締めで染めていただきました❤️

職人さんもポリエステルは初めてです。

私も普段は捺染とインクジェットばかりですから板締めで「セオα」は初めてです。

まずは着用実験から。いきなりベトナムで着てみました!(豪快!)

 

 

トレードマークの黒羽織も上に羽織ってみました。(暑くないのか?)

 

 

快適です❤️

全く問題なし。

 

 

羽織を着ていることに慣れているというのもあるとは思いますけどね。

 

 

日本でも何度か着て、ついに今日。

 

お洗濯の日が来ました〜♪

 

 

そんなに汗臭くもないし、衿も汚れていないので、まだ洗わなくても良いのですが、実験を早くしたくて洗いました。

お客様には「ネットに入れて洗ってくださいね」とお話ししていますが、実は私はネットにすら入れない。

普通の洋服と一緒に洗っちゃう。そうです。「ズボラー」なんです。

 


なので、今回もズボラーな私はそのまんま洗濯機にドーーーン!

 

 

 

安い洗濯機がバレて恥ずかしいな〜(笑)。

でもまあ、こんなんでも大丈夫だよってことです〜(良い例です!キリッ)。

 

洗剤もごく普通の洋服用(一応、漂白のないもの〜多分〜だってドリー)。

二曹式ならグルグルしているのを見ていたいくらいだけど、蓋しちゃって見えないので放置プレー。

 

いつも「標準」。

 

つまり「手洗いコース」とか「なんか優しいやつコース」にしません。

だって、見て。安い洗濯機だからそんなん無いの(苦笑)。

今日改めて洗濯機をじーっと眺めてない事に気付きました。

 

 

でも今日は実験なので少し優しく「脱水1回」の指令を出しました。

 

 

脱水が1回だったからか、なんかあっという間に終了〜。

 

 

 

 

アトリエの部屋の仕切りにあるレールのところにいつも洋服のハンバーでかけて干します。

 

そう。着物ハンガーである必要すら無し。

 


薄いのに糸や織り方がしっかりとしているから、ハンガーの肩の部分が跡になりにくいのです。

だから海外に行っても、ホテルのハンガーで全く問題無し。

 

午前11時に干して、午後2時には乾いておりました〜。

さすが速乾の生地ですね!!

 

 

 

そこで問題は。。。移染(いせん)。

 

 

染料が落ちて、色があせるだけではなく、白い部分を汚してしまったり、ほかの洗濯物に色がついてしまうことです。

はっきり分かるように、白いタオルを一緒い入れて洗濯しました。

結果は全く無し!!白いタオルは白いまま!!

 

実はちょっと自信がありました。

なぜなら、ポリエステルのような化学繊維の多くは、かなりの高温で色を定着させる工程を経ています。

その工程がポリエステルの強さを作り、色落ちしない、色褪せしづらい、強い子を育てる一つの要因だと思います。

 

 

そして。。。ちょっと気になっていたのが板締め絞りの特徴でもある凹凸。

 


 

すごいびっくりです!!こんなに凹凸が残ってる!!!

これは正直、ここまでは期待していませんでした。

 

 

 

洗えばかなり無くなっていくと思っていました。

綿や綿麻素材は1回の洗濯でかなり凹凸を失います。アイロンをかける必要も多いため、かなり凹凸は無くなります。

 

 

でもセオαは、新しい優秀な素材❤️

 

 

 

ニュートラキモノの良さをしっかりと無くさず、凹凸感ほぼそのまま!!

これには私もかなりのびっくりです!!

 

洗える着物をデザイン&製造してもう20年になりますが、着物の世界にも新しい技術や、技術と技術のマリアージュがあり、本当にいつも新鮮です❤️

 

 

 

 

 

 

 

 

さてこの

 

着物ブランド加花-KAHANA

New Traditional KIMONO

 

皆様にお披露目いたします♪

 

 

 

2018年5月2日〜5月6日

 

東京日本橋のCOREDO室町三井ホールにて行われます

「東京キモノショー」に

加花-KAHANA出店決定です❤️

 

 

 

 

是非見にいらしてくださいませ。

↑このフラワーという柄と、スクエア↓

 

 

 

そして

「キモノヒッピー」と題して新しい柄も発表いたします。

(まだシークレット❤️)

 

 

 

 

職人さんに一つ一つ時間をかけて作っていただいてるので、はっきり言って高いですが、本当に快適ですのでお試しください!

 

そしてなんと!!!どの柄もお好きなお色で製作できます!

(すごい〜〜〜)

 

 

 

 

着物デザイナーの私と一緒に、悩みながら色を決めて見ませんか?

お待ちしております!!

最後まで読んでくださってありがとうございます❤️

着物ブランド加花-KAHANA

木越まり

 

伝統技術と新素材で作るNew Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」〜スクエア〜

 

 

 

 

伝統技術と新素材で作る

New Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」

 

もう一つの柄!!

 

 

 

着物デザイナーの木越まりです。

先日、発表いたしましたNew Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」

 

 

 

「新素材で作った、伝統的技術の着物」

 

この「伝統的技術」っていうのは本当に日本人の心をくすぐりますね!

 

丁寧なモノづくり、工程の多い大変な作業、光る職人技、、、

 

言い出したらきりがない、なんとも言えない魅力の数々。それが「伝統技術」ですよね。

 

そんな伝統技術を、今の生活にあった快適素材で実現したのです。

 

 

快適素材って何?と思われた方。

それは

 

 

日本が世界に誇る東レの高機能ポリエステル「セオα(アルファ)」!!

 

 

 

私は20年、この生地でできた浴衣を着ていますが、本当に快適なんです!!

 

もしや、いまだにポリエステルが暑いと思っていませんか???

 

今から40年くらい前なのかしら。

 

その頃の化繊(かせん=化学繊維)は確かに暑かったようです。

今でも年配の方々は「化繊は暑いから・・・」と良くおっしゃいます。

 

いえいえ〜、今は違います!!

国内に数ある高機能ポリエステルは繊維の形状がミクロの世界まで工夫されていて、涼しく快適なんですよ!!!

 

 

 

それが、この「セオα」によって、着物ユーザーに認められ、知れ渡ってきたのです。

あ〜きっと、ここまでに30年くらいかかっていますね。

 

ポリエステルの着物を着たことのない人でも、ぜひチャレンジして欲しい!!

この快適さを教えてあげたい!!

と、ここまで素材の良さを熱く語ったところで、問題のニュートラキモノのもう1つの柄を発表します!!

 

 

 

 

New Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」

もう1つの柄は「スクエア」!!

 

じゃーーーーん!

 

 

 

 

 

「四角」って言う名前にしようか、まだ悩んでいますが。

とにかく、この柄、格好いいんです!!

前回ご紹介した雪花絞りの柄を「フラワー」と名付けるつもりで、こちらは「スクエア」。

「フラワー」は華やかで愛らしい感じ。

「スクエア」は粋で大人なイメージです。

 

 

うんうん、いい感じです!!❤️

 

 

単純だからこそ、板締めの連続感が気持ち良く、色のにじみも美しい!!

このにじみや、一つ一つのちょっとしたズレ感などはプリントでは表現できません。

 

 

あ〜〜〜。早く着たい。でもまだ反物しか手にしていない。。。

 

 

着姿の予想図はこちら

 

 

 

 

 

どうですか?

格好いいですよね〜!江戸の粋さを感じますね!!

もちろんこちらも

 

 

お客様のご希望のお色で染めることもできます!!!

 

 

素敵だーーーー!夏に着るのだけど、あえて暖色でも面白いかも。。。

考えたら楽しくなりますね!

 

 

 

2月中旬に「着物デザイナー木越まりのアトリエ公開」をしようと思っています。

その際、私が持っているたくさんの色チップからお色をお選びいただく企画を計画中❤️

 

 

 

 

 

 

 

ぜひ、遊びにいらしてくださいね!

 

近日中に詳細を発表いたします!

 

では、今回のブログはこの辺で。

最後まで読んでくださってありがとうございます♪

 

 

 

着物ブランド「加花-KAHANA」

デザイナー 木越まり

 

 

 

 

 

 

伝統の技術を私らしく料理したNew Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」発表!!

伝統の技術を私らしく料理したNew Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」!!

 

着物デザイナーの木越です。

 

新年からブログを始めて、毎日というわけにはいかないのですが、少しずつ着物の話をアップしています。

今日は私がプロデュースしている着物ブランド「加花-KAHANA」の新作のお話を少し。

 

 

私は着物にまつわるものでしたらなんでもデザインします。

振袖も、普段着も、ゆかたも、子供の着物も、帯も、小物も、コートも、髪飾りも。

本当になんでも。

 

今あげたのは「形」の分類でしたが、着物や帯の「素材」としての分類でも、なんでもデザインします。

絹も、綿も、麻も、ポリエステルも、ウールも。こちらも何でも〜。

でもね、私が現在している仕事のほとんどは絹以外が多いのです。

 

 

 

なぜかと言いますと。。。

 

着物は昭和50年前後にものすごく売れた時代がありまして、その時はとにかく絹が売れました。

 

 

なので、絹の着物に使われてきた柄は、今でもたくさん商品がありますので、デザインする必要性が低い。

伝統的な柄、昔からある柄はそのままで素敵なので、下手に新しくする必要がない。

 

 

 

では、私のような着物デザイナーは何を描いているのかというと、新しい感覚のものを描くことが多いです。

実際はクライアントのご要望でなんでも描きますが、クライアントさんも自社にたくさんある伝統的な反物とは違った柄をご要望するのですから。

そして。私には特殊な着物の制作方法があります。

 

 

 

それは、新しい技術の捺染(なっせん)やインクジェットと言った、今まで着物業界にはなかった技術を使って制作できるのです。

 

その技術を活かせる柄行きをデザインし、新しい価格帯で、新しい生地を使って、新しい技術で。。。と新しいものづくめ。

ちなみに、これらの技術を持っていないと着物デザイナーとは言えないと私は思っています。

そしてその技術を持っている人が非常に少ないので、仕事内容が「新しい技術の着物」のデザインのものばかりになります。

自分でもそれが好きなので、ちょうど良いです。

 

私にしかできないものを制作して、みなさんに喜んでもらう。

 

こんな幸せなことはありません〜❤️

 

 

 

あ、今日お話ししたかったことはこの先にあります。またいつか、技術的なお話はさせてもらいますね!

 

 

そんな新しいものばかり作っている最近。

 

 

そうはいっても伝統的なものも好き❤️

仕事上、なんだかんだ言っても伝統的な素敵なものに触れる時間も多いし。。。

そしたら。作ってみたいものが新しく思いついちゃいました!

 

 

 

それが題名にもなっている

 

New Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」!!

 

traditionalは「伝統的」ってこと。new traditionalは新しい伝統。。。そうです。新しい伝統なんです!!

 

それがこちら!!!ドーーーン!!!

 

 

 

着物にお詳しい方ならみなさんご存知の「板締め絞り」という伝統技術を用いた「雪花絞り」という柄です。

「え〜?何がNewなの?」って思いましたね!?

昨今、大人気の「雪花絞り」ですもの。皆さん、ご存知。

 

 

そして私も着たかったのです!

でも、綿や綿麻に染められた「雪花絞り」ばかり。。。

 

 

汚れが落ちにくく、洗濯しても乾きが遅く、ちょっと太って見えるのも気になるし、歩きづらい。そして何よりアイロンがけで死ぬ。。。

ズボラな私にはちょっと別の意味で「敷居が高い」のです(苦笑)。

だったら、私の大好きなポリエステルで作ったらいいじゃん!!

しかも大人気の素材、日本が世界に誇る東レの高機能ポリエステル「セオα」で!!

ってことで、はい!

 

新素材で作った、伝統的技術の着物

New Traditional KIMONO「ニュートラキモノ」!!

加花-KAHANAから新登場!

 

 

 

 

汗を給水し、かつ拡散して、夏の着物でも快適性を保ち、速乾性に優れ、独特なシャリ感で肌離れが良く、裾さばきも良い。
いつでもさらっと快適ちゃん。それがセオα。

私は20年着ている大好きな素材です。

 

 

その素材で作った伝統的な技術「板締め絞り」の着物。

あ〜早く着たい。まだ反物だけ。

 

 

着姿はこんな感じ。

 

あ〜。綺麗。なんか良いとこのお嬢様な感じ。。。

 

 

なのに、洗濯機で洗えちゃってお手入れ簡単なズボラお嬢様(そんなのいないか)。

本当のことを申しますと、私がデザイナーとしてお世話になっていた撫松庵はとっくのとうに、このような新素材と新技術の掛け合わせをしています。さすがです。

ですが、私のような小さなプライベートブランドが扱えば、大手にはできなかったことができます。

それは。。。

お客様のご希望のお色で染めることもできます!!!

 

わ〜、憧れの雪花絞りが自分だけの色でお手入れ簡単なセオαで作れちゃうなんて!!!

 

すごいことです!!!(自画自賛です!)

 

 

そしてもう1柄、ご用意しています!!それは次回のブログでお知らせしまーす!

 

 

 

来週行う業界の方だけの展示会で初お披露目なのですが、業界のおじさまたちより前にブログを見てくれた方にお見せしちゃった❤️

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!もう1柄は粋筋です!お楽しみに!!

 

 

着物ブランド「加花-KAHANA」

デザイナー 木越まり